ベルナール・ロワゾー(天才フレンチシェフ)の悲劇的な事件とミシュランとの関係は?生い立ち・経歴やお店の情報も!

こんにちは!

なおこです。

 

2019年12月16日の『一番だけが知っている』で、「フランス料理界1番の衝撃事件!三つ星に憑りつかれた天才シェフの悲劇」として、あるフレンチシェフの身に起きた悲劇が紹介されます。

そのシェフの名前は、ベルナール・ロワゾー氏

 

現在(2019年12月)放送中の木村拓哉さん主演のドラマ『グランメゾン東京』でも、ミシュランの3つ星獲得をめざすフレンチシェフたちの姿が描かれてて、面白いんですよね!

ドラマのなかで及川光博さんが演じるシェフは、ミシュランの星獲得のために家庭を顧みず奥さんに逃げられてしまうんですよね。

それはあくまでドラマですが、ミシュランの星獲得は実際、人生を狂わせるほどの魅力と困難を兼ね備えているものといえそうです。

 

今日はベルナール・ロワゾー氏生い立ち経歴や、彼の身に起きた悲劇的な事件お店の情報などをまとめてみましたよ。

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ベルナール・ロワゾー氏ってどんな人?

天才フレンチシェフ、ベルナール・ロワゾー氏とはどんな方なのでしょうか?

プロフィール

Profile

名前:ベルナール・ロワゾー(Bernard Loiseau)

1951年1月13日 – 2003年2月24日

フランスの料理人、実業家

生い立ち

1951年、3人兄弟の長男として生まれたベルナール・ロワゾー氏。

奇しくも生誕の地はミシュランの本社のあるピュイ=ド=ドーム県クレルモン=フェランだったのだそう。

 

少年時代は、サッカークラブのキャプテンを任されるなどします。

スポーツも好きだったのかもしれませんね。

 

しかし、学校の勉強は不得意で、16歳の時には進級試験で20点中7点で落第。

学校を辞めることになります。

その後は両親の勧めもあって料理人を目指すようになったベルナール・ロワゾー氏。

最初は親の勧めで親戚が経営する菓子店で働き始めます。

シェフとしての経歴は?

フレンチの修行を始め、独立し、3つ星を目指すようになるまでの経緯をまとめてみました。

フランス料理の道に進む

その後、本格的な料理を身につけるため、ロアンヌにあった高級レストラン「トロワグロ」に見習いに入ります。

(トロワグロはフランスで50年に渡りミシュラン三ツ星に輝き続ける名店。

日本ではハイアット リージェンシー 東京と小田急百貨店にもお店があります。)

 

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13年間にわたりご愛顧いただいた感謝の気持ちを込めて、「トロワグロ」のスペシャリテから最新の一品までご堪能いただける珠玉のコースを、12月12日(木)~ 31日(火)までご提供いたします。 今年末の閉店前に、ぜひご来店ください。 To express all our gratitude to the guests for their patronage over 13 years, we will serve a lavish special course which includes Troisgros’s signature dishes and our recent dishes from 12 to 31 December 2019. Please don’t miss this last opportunity since Cuisine[s] Michel Troisgros is to close at the end of this year.

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1971年にトロワグロを辞めます。

 

兵役(ファルスブールにあった駐屯地で食事担当を務めた)を一年間務めたのち、除隊します。

 

その後、事業家でレストランを複数所有していたクロード・ヴェルジェ氏と知り合いパリの店を任されたベルナール・ロワゾー氏。

店は人気になります。

1974年、『ゴー・ミヨ』から20点満点中15点を獲得、将来有望とコメントされる。

(『ゴー・ミヨ』はミシュランと並ぶ影響力を持つフランスのレストランガイド)

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3つ星を目指し始める

さらに、クロード・ヴェルジェが買収したレストラン『ラ・コート・ドール』を任されます。

元々『ラ・コート・ドール』は三つ星レストランだったものの、シェフの引退により二つ星に、さらに買収により全ての星をはく奪されるという経緯がありました。

ベルナール・ロワゾー氏はこのレストランを「再び三つ星にする」ことを目指すことにしたのです。

そのレストラン、現在も営業しているのですが、とても可愛くて素敵なお店なのです!!オーベルジュという宿泊施設を兼ね備えたレストランなのだそう。いってみたい!

 

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ミシュラン1977年版で1つ星を獲得。

 

1980年に引退したヴェルジェから店を借金して買い取り、ラ・コート・ドールのオーナーシェフになる。

 

1981年、2つ星を獲得。

 

1985年『ゴー・ミヨ』が『ラ・コート・ドール』に対して20点満点中19.5点を与える。

高い評価を受けていたんですね!独立して数年で「将来有望」と評されるとは、本当に才能があったうえに、大変な努力をされたんだろうなと感じます。

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ついに3つ星獲得

世間に高く評価されながらも、なかなかミシュラン三ツ星を獲得できないベルナール・ロワゾー氏。

 

そこで、1年間店を閉めて最高級の食材やワインを探す旅に出ます。

 

帰国後は1990年に約300万ドルをかけてレストランを拡張・改修し、同年の12月に新装開店。

なんと、資金は銀行に借金してまで調達したのだそう。

 

そして、とうとう1991年に念願のミシュラン3つ星を獲得!

1年間お店の営業を止めてまで、自ら探求するなんて…ベルナール・ロワゾー氏がどれほど三ツ星を強く欲していたのかが苦しいほどに伝わってきます。3つ星の獲得は最高の瞬間だったでしょうね。

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そして、悲劇が・・

ミシュラン3つ星獲得により、ベルナール・ロワゾー氏のレストランは華々しい時代を迎えます。

料理を求めて世界中からお客が訪れるようになり、売り上げは倍増!

1995年にはレジオンドヌール勲章シュヴァリエを受章します。

(レジオンドヌール勲章は、ナポレオンに制定された栄典制度。現在もフランス最高勲章といわれる。)

 

さらに、ミッテラン大統領(当時)や俳優ロバート・デ・ニーロなど多くの著名人が訪れるようにもなりました。

 

ミシュランガイドの影響力って本当にすごいんですね!!

 

そのような全盛期があったにもかかわらず、『ラ・コート・ドール』の評価がついに落ちてしまうときがやってきました。

『ゴー・ミヨ』が、2003年版では評価を20点満点中19点から17点に落としたのです。

フィガロ紙(フランスの新聞)は、ミシュランの三ツ星に値しないレストランに『ラ・コート・ドール』の名を挙げました。

 

じつは、ミシュラン3つ獲得後、今度は星を失う恐怖にさいなまれていたというベルナール・ロワゾー氏。

それらの厳しい評価を目にしたときの心境を思うと、辛いですね。

 

そして、悲劇が…。

 

ミシュラン発表の1か月前の2003年2月24日、ベルナール・ロワゾー氏はソーリューの自宅自室で、猟銃を使って自ら命を絶ってしまったのです。

妻ドミニクさんによると、彼はパイポーラ(精神疾患)とうつ病を患うまでになってしまっていたのだそう。

 

大変な努力をしてつかんだ栄光ですもん。失うのが怖くなって当然ですよね。大変なプレッシャーと戦っていたんですね。

 

そして、なんとも切ないことに、ベルナール・ロワゾー氏の死後発表されたミシュランガイドでは、『ラ・コート・ドール』は3つ星を維持していたのです。

ミシュランは彼を高く評価していたのです。

 

あと1か月、待っていたら…

 

ミシュランはロワゾー氏の死をきっかけに、「評価の基準は料理だけである」ことを初めて明言したといいます。

 

妻のドミニクさんはレストランの名前を『ル・ルレ・ベルナール・ロワゾー』と改め、営業を続けています。

ベルナール・ロワゾー氏の料理はシェフは彼の下で20年働いてきたパトリック・ベルトロン氏によって受け継がれ、2015年まで3つ星を維持

 

ベルナール・ロワゾー氏がのこしたお店は、いまも美味しい料理で訪れる人を幸せにし続けているのでしょうね。

 

以上、わたしが調べたベルナール・ロワゾー氏の情報色々でした!

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